便秘の種類2 「慢性便秘」
今回は前回に引き続き、便秘の種類のひとつである「慢性便秘」の具体的な内容についてお話していきます。
世にいわれる便秘の大半がこの慢性便秘だとされています。
慢性便秘は一般的に週2日以上排便がない状態が、少なくとも1ヶ月以上続く場合をいいますが、子どもの頃から便秘がちだった場合や、数年前から便秘が続いているような場合にもあてはまります。
慢性便秘は「機能性便秘」のひとつであり、腸の働きが何らかの原因によって低下したために起こります。
別名「常習便秘」ともいわれて、便秘の中では最もよく見られるタイプのもの です。
慢性便秘には次の3つのタイプがあります。
1.弛緩(しかん)性便秘 <結腸性便秘>
便を押し出す力(腸のぜんどう運動)や、踏ん張る力・りきむ力(腹筋等の筋力)の低下によるもの。
高齢者、内臓下垂、虚弱体質、お産回数が多い女性、病気で体力が低下している人、腹筋が弛緩している女性などによくみられます。
結腸の緊張がゆるみ、ぜんどう運動が活発に行われないために便が腸内に滞り、便の水分が腸壁より吸収されて硬くなって、排便が困難となります。
腹部膨満感や食欲の低下、頭痛、肩凝りなどの症状を伴うこともあります。
2.痙攣(けいれん)性便秘
主に精神的ストレスなどによって自律神経が乱れ、大腸の筋肉が緊張して、その運動がひきつったようになって排便しづらくなるもの。
過敏性腸症候群の一種。また、下剤を乱用すると起こりやすい。
弛緩性便秘とは逆に、大腸が緊張して過剰なぜんどう運動(痙攣)が起こり、部分的に狭まった腸内に便がつまって便秘になります。
下痢と便秘を繰り返したり、慢性の下痢が続いたり、食後に下腹部が痛くなったりします。
ウサギの糞のような小さな便、細い便が特徴で、排便後の残便感があります。
3.直腸性便秘
排便の反射が弱くなって、便意を感じにくくなっているもの。
便意を我慢する習慣がある人や、浣腸の乱用をしている人などがなりやすい。
直腸の神経が鈍くなったために便意を感じなくなり、腸のぜんどう運動が起こらなくなって排便しづらくなります。
便が長時間、腸内に滞留するため、排便の際は太く固い便になりやすく、切れ痔の原因にもなります。
次回は、便秘の具体的な解消法などについてお話ししていきます。
執筆:医学博士 佐野 秀典

世にいわれる便秘の大半がこの慢性便秘だとされています。
慢性便秘は一般的に週2日以上排便がない状態が、少なくとも1ヶ月以上続く場合をいいますが、子どもの頃から便秘がちだった場合や、数年前から便秘が続いているような場合にもあてはまります。
慢性便秘は「機能性便秘」のひとつであり、腸の働きが何らかの原因によって低下したために起こります。
別名「常習便秘」ともいわれて、便秘の中では最もよく見られるタイプのもの です。
慢性便秘には次の3つのタイプがあります。
1.弛緩(しかん)性便秘 <結腸性便秘>
便を押し出す力(腸のぜんどう運動)や、踏ん張る力・りきむ力(腹筋等の筋力)の低下によるもの。
高齢者、内臓下垂、虚弱体質、お産回数が多い女性、病気で体力が低下している人、腹筋が弛緩している女性などによくみられます。
結腸の緊張がゆるみ、ぜんどう運動が活発に行われないために便が腸内に滞り、便の水分が腸壁より吸収されて硬くなって、排便が困難となります。
腹部膨満感や食欲の低下、頭痛、肩凝りなどの症状を伴うこともあります。
2.痙攣(けいれん)性便秘
主に精神的ストレスなどによって自律神経が乱れ、大腸の筋肉が緊張して、その運動がひきつったようになって排便しづらくなるもの。
過敏性腸症候群の一種。また、下剤を乱用すると起こりやすい。
弛緩性便秘とは逆に、大腸が緊張して過剰なぜんどう運動(痙攣)が起こり、部分的に狭まった腸内に便がつまって便秘になります。
下痢と便秘を繰り返したり、慢性の下痢が続いたり、食後に下腹部が痛くなったりします。
ウサギの糞のような小さな便、細い便が特徴で、排便後の残便感があります。
3.直腸性便秘
排便の反射が弱くなって、便意を感じにくくなっているもの。
便意を我慢する習慣がある人や、浣腸の乱用をしている人などがなりやすい。
直腸の神経が鈍くなったために便意を感じなくなり、腸のぜんどう運動が起こらなくなって排便しづらくなります。
便が長時間、腸内に滞留するため、排便の際は太く固い便になりやすく、切れ痔の原因にもなります。
次回は、便秘の具体的な解消法などについてお話ししていきます。
執筆:医学博士 佐野 秀典


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